こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
子どもたちからよく出る質問。
「なんで勉強しなくちゃいけないの?」
この問いに答えられる、
相手が納得できる答えを言える方〜!
難しいですね、
私も自信はないです。
本で見つけた答え
「勉強するのはなんのため?〜僕らの『答え』のつくり方」
by苫野一徳(日本評論社)
では、教育哲学者の苫野先生がその問いに答えています。
私が本書で注目したいと思う考えは
◯納得解
世の中の全ての問いに、正解があるとは限りません。
むしろ、ないものが多いと言った方がいいかもしれません。
それでも、問う限り自分が「これ」と思う答えを見つけるまで考えることが必要です。
それが「納得解」。
自分自身がこれなら納得できると言う答えのことです。
だから、勉強の意味も自分の頭で考えて見出すことが大事なのです。
人によって違いはあっても、
多くの人が共通に納得できる解も見つけることができます。
「勉強の意味」として、もっとも納得できる共通解は、
「生きたいように生きる」つまり、「自由に生きる」ための力を身につけることです。
それは、知識かもしれないし技術かもしれない。
あるいは、教養だったり、あり方なのかもしれない。
人によって本当に必要な力は違うのでしょうが、
何かしらの力を身につけるためには勉強することが大事と言えます。
◯自由の相互承認
自由に生きると言っても、私と誰かの自由が相反するもので、
それがきっかけに衝突が起きたら、
それは本当に自由とは言い切れなくなります。
つまり、多くの人が暮らす社会では、
私の自由も、他者の自由も認め調整することが必要です。
これを「自由の相互承認」と言います。
この態度も勉強によって深まると思います。
私が考える答え
苫野先生の言葉は私には納得しやすいものです。
でも、それが私の答えかというと全く同じとは言えませんよね。
そう、私には私の納得解があるのです。
私が答えるなら次の2つになります。
①「じぶんがやりたいことをするために勉強は必要です」
今、私は自分がやりたいことをやっていきているという実感があります。
(もちろんやりたくないこともやってますが)
これができたのも、今の自分がたくさんのものを持ってるからです。
物理的なものもあれば、精神的なものもあるし、
知識や技能という身についたものもあります。
そして、これらは勉強した結果、少しずつ自分に蓄積したものなのです。
だから、私は「勉強をしたおかげでやりたいことをやれているんだ。」と思えます。
②「勉強することで成長できるからです。」
人の成長は身体だけではありません。
勉強をして、「なにかがわかった」「なにかができた」「こういう風に変わった」
と思うことがたくさんあると思います。
・ちょっと前よりも、少し知識(や技術)が増えた。
・ちょっと前よりも、少しできるレベルが上がった。
これも成長だと思うのです。
勉強をしなくても変わることは変わりますが、
自分で目に見えるのは「勉強」という過程を経たからだと思います。
だから、私は勉強することで、生涯成長し続けたいなあと思っています。
さて、一番大切なのはここです。
苫野先生の答え、私の答え、
納得してもしなくてもどっちでもいいですが、
大事なのは自分が納得している答えを持っているかなのです。
だから、まだその答えがない人は一生懸命に考えてください。
「勉強嫌いだし、やりたくないよ」
それは答えではありません。
だって、ここの問いは「好き?嫌い?」でも「やりたい?やりたくない?」ではないからです。
もちろん、「意味がある?ない?」でもありません。
ここで問うべきは、
「自分にとって勉強はどんな意味があるのだろうか?」
です。
その答えがどんな答えであっても、
自分自身にとって「勉強の意味はこれだ」って納得できるなら
それで十分です。花マルです!!
一番大事なのは、自分が納得できる答えを探すことです。
人の答えは自分の答えではありませんからね。
もし同じでも、簡単に同じ!って言わないで、
なんでそう思うのか?
どういうところが同じなのか?
をきちんと追求しましょう。
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
この答えは、「自分自身にとっての勉強の意味」でしかありません。
それを本人が考えるためには、
「誰かの答え」
「あなたの答え」
をきちんと伝えることが大事です。
もし、あなたにまだその答えがないのなら、
それをしっかり考えた上で「自分自身にとっての勉強の意味」を伝え、
「あなたにとっての勉強の意味はなんですか?」
って考える道を作ってあげて欲しいと思います。
人の答えではなく自分なりの納得解。
これを作る力を大人も子どもも身につけることって大切だなあと思います。
読んでくださり、ありがとうございました。
「勉強するのはなんのため?〜僕らの『答え』のつくり方」
by苫野一徳(日本評論社)