こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
私の今年の目標の一つが、学校の生産性を上げること。
いろいろな手だてを試したけれど、
ウサギと鶴という生産性とは結びつかないものが、
意外に効果ありと思えるのです。
学校の生産性とは?
少ない投資で大きな成果をあげること、
ざっくりといえば生産性とはそういうことでしょう。
じゃあ、学校の場合は?というと、
決められた予算と人員と施設・設備の中で、
今在籍している子どもたちの学力を向上させ、
落ち着いた生活態度を身につけさせること。
欲をいえば、探求的な学習を行い、
未来に必要な生きる力を育むこと。
といえると思います。
そのために、
行政では、新学習指導要領に則った
学習の目的の再確認と学習方法の改善を現場に求めています。
なので、我々教師は、
教材研究や学習法の研修をしながら学校での教育力向上を
めざしているところなのです。
セオリーでいえばね。
学校の職員は、きつっきつです。
小学校の学級担任は1人なので、
その1人の存在がとてつもなく大きい。
でも、
その大きい存在である1人の担任から、
2ヶ月ほど前に相談を受けました。
それは、病気の治療のため、何日間かのお休みをいただきたいということでした。
学期途中に担任が抜けるのは、
きっつきつの現場ではとても手痛い損失です。
子ども最優先なので、
担任不在時の安心を担保するために、
今の体制で精一杯できることをしなければなりません。
幸いなことに、我が職場の職員は優しい人が多く、
その臨時体制の組み方を快く承諾してくれました。
そして、明日からお休みに入るという日。
子どもや保護者たちから、その担任は抱えきれないほどの鶴をもらって
職員室に戻ってきました。
帰り際は、残っていた職員総出で、
「がんばってね〜」
「心配しなくていいよ〜」
と励ましの声をいっぱい浴びながら
笑顔で手を振りながら帰っていきました。
担任不在の穴は、残りの職員が協力しながら補充しているところです。
ウサギのはなし
他校から、ウサギの赤ちゃんをもらってくれないか?
という打診がありました。
自校のウサギはかなりよぼよぼで余命が不安なところ。
かといって、ウサギの縄張りもあるので、
今の飼育舎ではウサギを増やすことが難しい状況です。
でも、今後のことを考えると、
やっぱり新しい命はいた方がいい。
そう思い、一羽を譲り受けることにしました。
生後一ヶ月のチビちゃんを飼育舎にいれておくのはまだ不安なので、
職員室の片隅においています。
集まってきた先生たち
チビちゃんを見て、
「いやしだ〜〜〜」と満面の笑顔。
休み時間のたびに、野菜の切れ端を持って、やってきます。
一羽のウサギでこれだけの癒し効果・・・は想像以上。
めざとい子どもたちもやってきて、
「かわいー」
「抱っこしてもいいー??」
と賑々しい。
チビちゃんのおかげで、職員室の心の温度がちょっと上がりました。
そして生産性にもどる
この鶴とウサギに
先生たち、子どもたちの心温まる経験を見ることができます。
すごい学習法や、すごい生徒指導術ではなく、
関係性が作り出した経験だと思います。
私は、学校の生産性をあげるために本当に大事なのは、
子どもの側にいる、先生たちの元気と温かさだと思うんです。
先生たちが元気で笑顔で、生き生きと働ける学校、
それこそが、
学校で学び成長する子どもたちにとって、
必要な学校なんじゃないかと思うのです。
でも、これって私だけの思い込みなのかなって
現実を見るにつけ思ってしまうのも事実です。
かれど、これからも私は自分の目標達成をめざし、
先生たちが働きやすく、子どもたちが安心して学べる学校を
作っていきたいと思っています。
読んでくださりありがとうございました。