こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
12月に地域イベントで「まんが教室」を実施しました。
その中に
「エモーショナルマップ」で感情を表現するというワークがありました。
これは、顔のパーツの描きかたをちょっと変えることで
いろいろな表情を表せることを学びます。
その過程で、自分が持つ感情に気づき受容する体験も行えます。
これを授業でもやってみたいなあと思い、
5年生にお願いして1時間まんがの授業をさせていただきました。
ちょうど、5年生の国語の教材に「まんがの方法」というものがあったので、
その学習の発展ということでまんがを描くという体験を位置づけたものです。
念のため付け加えますが、
私はこのプログラムを教える資格を持っていないので、
国際まんが教育協会さんに予め許可をいただいて行っています。
この授業では、
☆「自分はできる」を実感すること
☆学び合いを通して自他のよさに気づき認めること
を目標としました。
「まんが」はあくまでもツールです。
描く、見合う、話す、真似する、もっと工夫するという活動を通じて、
自分の気持ちを解放したり、表現する楽しさを味わったりすることが
できるという強みがあるツールだと思っています。
子ども達にも、はじめに2つの目標と、
話を聴く時以外は自由に話したり人のを見たりするのもオッケーなことを伝えました。
はじめにイラストを描く3ステップ「観察」「デッサン」「デフォルメ」を練習し、
その後エモーショナルマップの作業に入りました。
「感情を描くよ〜」と言ったら、
すかさず「喜怒哀楽」と返ってきたので、
その4つの感情を表情に表現していきました。
自分が描くことと人が描いたものを見ることで
感情への気づきが高まっていくようでした。
表現するのは表情だけではありません。
さらに伝わりやすいように、
「効果」「吹き出し」「セリフ」「色」も併用し表現していきました。
例えば、
喜:これは喜びの表情です。
描かれた表情を見ながら、
「なんで喜んでいるのかな?」と問いかけたら、
「プレゼントをもらった」
「ディイズニーランドのアトラクションに乗ってる」
「好きな人が目の前にいる」
そんな答えが口々に返ってきたので、
「じゃあ、ルンルン気分な吹き出し、それから♡も描いちゃおうか〜」
と加えていったら、子ども達もノリノリになって、
自分のマップにも様々な工夫を加えていきました。
国語の教材で学んだことも引き出しながら、
一人ひとりがオリジナリティにとんだマップを完成させることが
できました。
最後、駆け足でしたが、ギャラリーウォークを行い、
友達の作品を鑑賞し合いました。
そして、目標「できる」「学び合う」の2つを達成したことに拍手!
担任の先生からは
「子どもが楽しそうに取り組んでいた」と言っていただき、
よかったよかった!と安心したところです。
最後にこの学習のよさを振り返ると
◎完成度の高いプログラムである
◎ネガティブなことが一切ない活動である
ということではないかと思いました。
自分が体験している時に気づかなかったのですが、
ちょっとした講師の投げかけで、
子ども達の表情が変わるのを目の当たりにし、
これがプログラム効果と実感した場面がありました。
それを短い時間、なんちゃって講師からでしたが、
子ども達に体験させることができました。
いい学習教材はこれからもどんどん子ども達に届けていきたい!
そう思えた実践でした。
読んでくださりありがとうございました。