「文章予測 読解力の鍛え方」〜予測の効果〜26/100/12《読書》

「文章予測 読解力の鍛え方」by石黒圭を読みました。

こんにちは

マナビツナグヒトのみこりんです。

「文章予測 読解力の鍛え方」by石黒圭を読みました。

「予測」する力が、文章を読む力や書く力に、

効果的であるということが、

文章例を使って解説してある本でした。

著者について

著者の石黒圭さんは、

一言で言うと「文章」の研究者。

国立国語研究所兼休憩日本語研究領域代表、

一橋大学大学院言語社会科連携教授という

肩書きをお持ちです。

私も、一応は教育者、

国語の勉強もしていましたが、

こういう研究領域があることを知ったのは初めてです。

そういうことからも稀有な本と出会ったなあと思います。

「予測」とは?

著者は

「予測」について次のように著しています。

本書で考える予測とは、

「今読んでいる文章をとおして感じられる理解のモヤモヤを、

その後に続く文脈で解消しようと期待する読み手の意識」

のことです。 ~P63、64より

文章を読む時、書くときに、

この予測の力が働き、

思っている以上の効果を得ることができるといいます。

本書では、その予測を、

「読む」という立場からと「書く」という立場から、

解説をしています。

「読むときの予測」と「書くときの予測」

「読む」ときに発生するのは、

「問い」の予測と「答え」の予測です。

これらは、

文章を読む時に発生する問いと答えの仕組みは

どのような仕掛けによるものかを分析します。

「書く」ときに発生する予測は、

読み手の心をどう動かすか、ということを意識したものです。

それらを、実際の文章を使って、

働きを解説しているところが本書の特徴だと思います。

銭形警部の名セリフも予測の力を利用していた

最後に1つその例をあげます。

これは予測を発生させる書き方の例です。

「文章にタメを作る」ことで、

読者は次に何が来るのかを予測しながら読みます。

それが、文章に引き込む表現効果であるといいます。

映画「カリオストロの城」の終盤のシーン、

銭形警部の名セリフもこの効果を使っているというのです。

その部分を引用します。

銭形警部「くそー、一足遅かったか。ルパンめ、まんまと盗みおって。」

クラリス「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために戦ってくださったのです。」

銭形警部「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。」

クラリス「・・・・・」←ここがタメです。

銭形警部「あなたの心です。」

クラリス「(笑顔になって)はい。」 〜P164より

このシーンでは、

何を盗んだのかを語る前にタメを作ってその次の言葉を待たせる、

という仕掛けがあるということでした。

なるほどなあとわかりやすい一例でした。

まとめ

本書は今までに読んだことのない類の文章論でした。

研究者とは面白い視点でものを見るのだなあと

妙なところへの関心しきりでした。

読んでくださり、ありがとうございました。

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