こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
3月19日に神戸国際会館で開催された
「日本太鼓ジュニアコンクール全国大会」を観てきました。
昨年は逃しましたが、ほぼ毎年観に行く大会です。
子どもの太鼓は、学校で教えていたこともあり、
強く惹かれてしまいます。
今年も、様々な演奏を観ながら感じたことがありました。
ジュニアには、3歳くらいの幼児から18歳の高校生までが含まれます。
年齢制限があるため、一定の年齢に達したら卒業です。
毎年成長する子ども達やメンバー交代によってチームの雰囲気も変わります。
芸能は生ものと言いますが、その中でも、同じものは二度とは観れないレアな芸能が、
ジュニアの太鼓だと思っています。
1.強かった九州勢
毎年、強いチームはあります。
私もジュニアではありますがお気に入りのチームがあり、
それを観るのも楽しみと言えます。
今年、優勝したのは福岡の「和太鼓たぎり」。
2位は石川の「和太鼓虎之介」、3位は宮崎の「橘太鼓響座『一』」。
上位入賞の3つのうち、2つが九州勢です。
総計21の賞の内訳を見ると、
九州(12):外国(5):香川(2):北陸(1):中国(1)
圧倒的に九州のチームが強いです。
中には複数の賞をとっているチームもあります。
毎年この勢力図をチェックするのですが、
近年九州の勢いが目立っていることを感じています。
2.高校チームと子ども太鼓のチームの違い
ジュニアチームは3歳(もっと幼い子も・・)〜18歳の子ども達で編成しています。
その中には、高校生が部活動として行っているチームと、
地域の太鼓団体として活動しているチームがあります。
この2種の違いも興味深いです。
高校チームは息がぴったり合っていること、音楽性やパフォーマンス性に長けていることを
特徴として感じます。
毎日朝や、放課後集中して練習する時間も場所もありますから、
環境や指導によってプロ並の腕前までに上達するチームも目立ちます。
対して、団体チームは個性的です。
といってもその個性は子ども達が持っているものだけとは言い難く、
指導者のセンスや力量、地域の熱によって作られているとも
言えるでしょう。
ちっちゃな子が、大きなお兄さん・お姉さんに混じって、
いっちょまえにバチをふるう姿が微笑ましく、
子どもらしい活気あふれる演奏が見られることも特徴です。
3.基本が大事
全国大会に出場できるレベルですから、
全体的に完成度が高い演奏を見ることができます。
より優れた競合になればなるほど、
多く得点を勝ち取るチームには一つの共通点があります。
それは「基本」がしっかり身についているということです。
構えや立ち方、声の出し方、バチの振り方、
音の響き具合に、音の粒の均質さやテンポ等。
よい演奏は、一つ一つの要件を確実に満たしています。
見た目がかっこいいとか、動きが派手とか、音が大きいとか、
そういう表面的なものからは
この「基本」ははかれません。
それでも、安定した下半身や、無駄のない腕の振り、乱れないリズム等に
その確かさを感じます。
強ければ強いほどに「基本」の充実がうかがえるのです。
1.指導者の腕
子どもの太鼓ですから、曲を構成したり、
振りや動きを演出したりするのも指導者に要求されると言えます。
そのせいでしょう、
子ども達の動きがよくても、ぱっとしない演奏というものも
あります。
逆に、子どものよさを引き立て、曲全体を高めている演奏もあります。
指導者の腕は、できばえを大きく左右するといつもながら感じます。
2.地域の資源
地域に伝わる民俗芸能、地域の特性を上手く取り入れた太鼓は、
地域性という個性を味方にすることができます。
もともと、伝承芸能から舞台芸術へと発展してきた
創作組太鼓です。
ジュニアの太鼓でも、民俗性や地域性をもったものと、
全くの創作というものとがあります。
創作でも、そのチーム独自の個性を持っていると、
演奏に魅力が増しますが、
地域資源を活かした太鼓はそれ自体が魅力ともなり、
結果としてよい評価を得ることが多いです。
太鼓を聞くと、胸が高鳴る・・・と
祭り好きの方は仰りますが、
ジュニアコンクールでもその影響はあると思います。
まとめ
こうやって記事にすると
本当にジュニアの太鼓が好きな自分を実感します。
その魅力を全て伝えられたとは思いませんが、
機会があれば子ども達が打つ太鼓を観ていただければと思います。
全身を使って表現する子ども達のパワーと純粋さに感動すると思います。
久しぶりに太鼓に胸熱くしました。
読んでくださりありがとうございました。