マナビツナグヒトのみこりんです。
先週、「女性と子どもの貧困を考える読書会」を開催しました。
友人と計画し、今回が3回目。
重いテーマながら、関心を持ってくださる方もいらして、
有意義な学びになっています。
この6月に出された国民生活基礎調査では、
子どもの貧困率は約2.4ポイント減少しました。
それは、貧困ラインとみなされている、年収122万円を下回る世帯数が減り、
若干上回る世帯が増えたことによるものです。
しかし、未だに子どもの貧困に関する問題は見られますし、
特に母子家庭を見ると、約半数が貧困と計測されています。
これらは、個人の責任というよりも、
社会制度や人々の意識の問題ということができます。
加えて、経済的な貧困と同じくらいに深刻なのは、つながりや体験も乏しいという状況。
そのため、貧困の連鎖を生みやすい構造があるということです。
この読書会では、そういう現状を読書と対話から知っていただき、
他人事から自分事として解決の手立てを考えることを目的としています。
そのため、参加費は実費を除き、支援団体に寄付をさせていただいています。
参加することが、即支援につながる読書会です。
今回は、3回目。
まずは今までの振り返りをササっと行いました。
それから、ご自身の参加目的を含めて自己紹介していただきました。
そして、やっと読書を開始しました。
ぐるぐる読書という手順で行いました。
STEP1:目的に沿って本を選びます。
STEP2:本の概要をざっくり掴み、紹介します。
STEP3:本に(著者に)訊きたいことを質問します。
ここで助け合い学習、他の方の本へも質問します。
STEP4:いただいた質問への答えを本から探します。
STEP5:見つけた答えを皆にシェアします。
最後に感想や気づきをシェアしました。
状況はなんとなくわかったけど、これといった解決策はなかなか見出せません。
難しい問題であることを更に実感したというところでした。
しかし、身近に引き寄せてみると、人と人との「ゆるいつながり」に、
何かしら手立てがあるのでは?
助け合いや思いやり、そういうソフト面の支援が、実は重要では?
という話になりました。
それぞれの立場や関心から、次の行動につながるベイビーステップを
考えていただきました。
◎関心を高めるために、気づきを発信したり、今後も勉強会を続けていきたい。
◎自分の生活や仕事に活かし、問題改善の手立てにつなげたい
という趣旨の声が上がりました。
今回の参加費は、全て「命をつなぐ子ども宅食」という
クラウドファウンディングに寄付させていただきました。
できることに限りはありますが、何もしないより小さな一手。
今後も読書会を続けていきます。
読んでくださり、ありがとうございました(╹◡╹)♡
読んだ本
「ひとり親家庭」by赤石千衣子(岩波新書)
「最貧困シングルマザー」by鈴木大介(朝日文庫)
「貧困児童」by加藤彰彦(創英社/三省堂書店)
「女性と子どもの貧困」by樋田敦子(大和書房)
「女子と貧困」by雨宮処凛(かもがわ出版)