こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
担任時代、懇談会で
「お子さんの良いところを10個書き出してください」
というようなこと、やっていました。
え〜ってちょっと非難浴びましたが、
まあまあとなだめながら書いていただきました。
結果はどうかというと、
ほとんどの方が10個書くことはできませんでした。
実は、教師も同じようなものです。
「子どものよいところを見つけて褒めましょう。」
って言われますが、
そんな簡単によさなんて見つかりませんでした。
下手すると、
「進んで教師の手伝いをしています」
なんて、自分に都合のよいことを
「その子のよさ」と勘違いする方もいます。
そうなんです、
自分にとって都合のよいことが
その子のよさではないってことを
まず頭に入れておく必要があります。
その子のよさとは、
あくまでも、その子自身の個性から出てくるものです。
それは、
行為や態度のように
目に見えてわかるものもありますが、
気持ちや考え方のように、
見えないものもあります。
見えないものをどうやって見出すか、
私にとって、それは挑戦でもありました。
「よいところを10個見つける!」と決めて、
意識して見つけ出そうとしたこともあります。
そのためには、
「観察」と「聴き取り」が欠かせません。
その子の様子をじっくり観て、
その子や周囲の子との会話から聴き取り、
集めた事実の中にこそ
「よさ」を見出すことができます。
「よさを見つける」とは
しっかりと子どもと向き合った上で可能になる
かくも大変な仕事なのです。
私が、
「よさを10個書き出してください。」
というのは、
そのことに気づいていただくためでもあります。
忙しすぎてじっくり向き合う時間がない、
存在が近すぎて見つめることも少なくなっている、
そんな保護者に
じっくり向き合う必要性を実感していただくためでもあります。
子どもの「よさ」を見つけることは、
その子の個性を価値として認めることでもあります。
親や教師のみなさんには、
10個と言わずとも2〜3個は書き出してみては
いかがでしょうか?
よさがわかると、いいことあると思いますよ。
読んでくださりありがとうございました。