今朝きいたラジオの中で、「WHY(なぜ)?」を考えさせる教育が大事と話していました。元教員としては、そんな当たり前のこと、なんで(WHY)ラジオで喋ってんの?って思っちゃいました。ということで、授業中の質問について書いてみました。
こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
ミッションは、「世の中に子どもの笑顔を増やすこと」です。
今朝きいたラジオの中で、
「WHY(なぜ)?」を考えさせる教育が大事と話していました。
元教員としては、そんな当たり前のこと、
なんで(WHY)ラジオで喋ってんの?って思っちゃいました。
ということで、授業中の質問について書いていきます。
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
質問は「オープン」か「クローズド」か、
この2つに分けられることが多いです。
その特徴を簡単にまとめると、
(○がメリット、▲がデメリット)
【オープンクエスチョン】
○答えが複数あり、限定されていないので豊かな発想が広がります。
*5W1Hを使った質問が一般的です。
▲答えを見つけるのに窮することがあります。
答えにたどり着くまでに時間がかかります。
【クローズドクエスチョン】
○簡単に答えられる。
すぐに答えにたどり着ける
▲その先の対話や思考が広がらない(深まらない)
どちらにもメリット、デメリットがあります。
授業の中ではこれらの質問をうまく組み合わせることで、
子どもたちの意欲を掻き立て、思考を促します。
中でも主発問と言われる、
学習のねらいに結びつき、活動の方向性を決める質問は、
オープンクエスチョンが使われていると思います。
5W1Hは授業の中でこう使う
5W1Hとは、
「What When Where Who Why How」のことです。
これらを授業でどう使うのか一例を考えてみます。
例:理科の授業
「What(何)」
・何がこの結果に影響を与えたのだろう?
・何を使えばこのことを確かめられるだろう?
「 When (いつ)」
・いつからこの変化が始まったのだろう?
・いつこのことを観察すればいいかな?
「Where(どこ)」
・どこで実験をすれば正しく確かめられる?
・どこでこういう事象が見られるのだろう?
「Who(だれ)」
・だれの考えが自分のものに近い?
「Why(なぜ)」
・なぜ、このようなことが起きたのだろう?
・なぜ、このような違いが出るのだろう?
「How(どのように・どのような)」
・どのようにすればこのことを調べられるだろう?
・どのような条件が必要だろう?
などなど・・・。
これらの中で最も重きを置かれる質問が
「Why(なぜ)」と「How(どのように・どのような)」です。
残りのものは、補助的な質問として
授業が進むように用いられています。
私が現役の頃の理想の授業は、
この主発問1つで授業が動き完結するというものです。
主発問以外は、聞かれたこと以外は喋らず、
子どもたちの意見や発想や作業に任せて見守るだけ・・・
という授業をず~~っと目指していたんだけど、
それは難しくてかないませんでした。
質問の答えにどう対するのか?
質問が如何の斯うの・・・という意見は多くても、
その質問をどう受け止め返すのか?
についてはあまり意見が見られません。
でも、授業の中で教師の腕の見せ所はここにあると
私は言い切ってしまいます。
「はい、それは正しい(間違ってる)」
と答えの正否だけを返すのがクローズドだとしたら、
オープンな対応もあるのです。
子どもの問題解決力とか学習意欲とかを
高めたいと思うのならば、
このオープンな対応を身につけてほしいと思います。
まとめ
「これからの教育は・・・!」という声をよく聞きますが、
この程度のこと(質問活用)はほとんどの教師が
日常的にやっていることです。
授業中の発問と板書を合わせて計画したノートを作り
授業に臨む若い教師を何名も見てきました。
なので、その現場を知らない方が
「これからの・・・」とか
「今の教育は・・・」というと
妙に反応してしまうようです。
長くなるので今日はここまでにします。
機会があれば続きを書いてみようかな。
読んでくださりありがとうございました。