授業で使える質問、オープンクエスチョンが思考を広げます6-56

今朝きいたラジオの中で、「WHY(なぜ)?」を考えさせる教育が大事と話していました。元教員としては、そんな当たり前のこと、なんで(WHY)ラジオで喋ってんの?って思っちゃいました。ということで、授業中の質問について書いてみました。

こんにちは

マナビツナグヒトのみこりんです。

ミッションは、「世の中に子どもの笑顔を増やすこと」です。

今朝きいたラジオの中で、

「WHY(なぜ)?」を考えさせる教育が大事と話していました。

元教員としては、そんな当たり前のこと、

なんで(WHY)ラジオで喋ってんの?って思っちゃいました。

ということで、授業中の質問について書いていきます。

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン

質問は「オープン」か「クローズド」か、

この2つに分けられることが多いです。

その特徴を簡単にまとめると、

(○がメリット、▲がデメリット)

【オープンクエスチョン】

○答えが複数あり、限定されていないので豊かな発想が広がります。

*5W1Hを使った質問が一般的です。

▲答えを見つけるのに窮することがあります。

答えにたどり着くまでに時間がかかります。

【クローズドクエスチョン】

○簡単に答えられる。

すぐに答えにたどり着ける

▲その先の対話や思考が広がらない(深まらない)

どちらにもメリット、デメリットがあります。

授業の中ではこれらの質問をうまく組み合わせることで、

子どもたちの意欲を掻き立て、思考を促します。

中でも主発問と言われる、

学習のねらいに結びつき、活動の方向性を決める質問は、

オープンクエスチョンが使われていると思います。

5W1Hは授業の中でこう使う

5W1Hとは、

「What When  Where  Who Why How」のことです。

これらを授業でどう使うのか一例を考えてみます。

例:理科の授業

「What(何)」

・何がこの結果に影響を与えたのだろう?

・何を使えばこのことを確かめられるだろう?

「 When (いつ)」

・いつからこの変化が始まったのだろう?

・いつこのことを観察すればいいかな?

「Where(どこ)」

・どこで実験をすれば正しく確かめられる?

・どこでこういう事象が見られるのだろう?

「Who(だれ)」

・だれの考えが自分のものに近い?

「Why(なぜ)」

・なぜ、このようなことが起きたのだろう?

・なぜ、このような違いが出るのだろう?

「How(どのように・どのような)」

・どのようにすればこのことを調べられるだろう?

・どのような条件が必要だろう?

などなど・・・。

これらの中で最も重きを置かれる質問が

「Why(なぜ)」と「How(どのように・どのような)」です。

残りのものは、補助的な質問として

授業が進むように用いられています。

私が現役の頃の理想の授業は、

この主発問1つで授業が動き完結するというものです。

主発問以外は、聞かれたこと以外は喋らず、

子どもたちの意見や発想や作業に任せて見守るだけ・・・

という授業をず~~っと目指していたんだけど、

それは難しくてかないませんでした。

質問の答えにどう対するのか?

質問が如何の斯うの・・・という意見は多くても、

その質問をどう受け止め返すのか?

についてはあまり意見が見られません。

でも、授業の中で教師の腕の見せ所はここにあると

私は言い切ってしまいます。

「はい、それは正しい(間違ってる)」

と答えの正否だけを返すのがクローズドだとしたら、

オープンな対応もあるのです。

子どもの問題解決力とか学習意欲とかを

高めたいと思うのならば、

このオープンな対応を身につけてほしいと思います。

まとめ

「これからの教育は・・・!」という声をよく聞きますが、

この程度のこと(質問活用)はほとんどの教師が

日常的にやっていることです。

授業中の発問と板書を合わせて計画したノートを作り

授業に臨む若い教師を何名も見てきました。

なので、その現場を知らない方が

「これからの・・・」とか

「今の教育は・・・」というと

妙に反応してしまうようです。

長くなるので今日はここまでにします。

機会があれば続きを書いてみようかな。

読んでくださりありがとうございました。

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この記事を書いた人

みこりん