こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
保護者との面談が続いております。
問題行動に関する面談ではなく、
「子どもにとってよりよい指導・支援を考える」
という課題の面談です。
子ども一人ひとりによって課題が違います。
でも、学校という枠組みの中では、
学級単位での指導が大半を占めているので、
個に沿うというよりも、
集団の輪を重んじる方に指導の重点が行きがちです。
これはこれで、日本の教育のよさでもあります。
なぜなら、今の経済発展を支えて来たのは、
組織文化に順応し、求められた役割を果たす人財のおかげともいえるからです。
ただし、世の中は変わりました。
組織の輪が重要なのはもちろんですが、
そこからはみ出る個性をも、
どう活かすかという見方も必要になっています。
だから、個に沿った指導・支援の実現のために、
一人ひとりが抱える課題を保護者と共有し、
「その子のために」なる指導・支援の実現をめざしているのです。
今取り組んでいる面談は、共に道を探るための対話の場とも言えます。
今までの数多の面談から痛感したのは、
学校と家庭では「同じ価値観ではない」ということ。
よかれと思う提案も、アドバイスも、
なかなか通じないことが多いです。
人は感情の生き物ですから、
そこがこじれると目的とは真逆の冷戦関係に
なってしまう時もあります。
本当に、相手にとっても自分たちにとっても
価値のある提案へとお互いに納得できるところに行くには、
時間も手間もかかるのです。
いくら、自分たちの考えに自信があっても、
保護者あっての子どもですから、
その理解を得られなければ紙くず同然のものになってしまいます。
だから、自分たちの考えだけに固執せずに、
現実に焦点を当て、相手の思いを引き出しながら、
共通の目標を見つけるためのプロセスが必要になるのです。
面談とは、そのプロセスの一つです。
そのための合言葉はたったひとつ。
「この子のために」
対話から関係を築き、子どもにとってよりよい支援の道筋をつくる。
遠回りなようですが、これが一番よい成果を生むようです。
ということで、本当に疲れるんですけど、
丁寧に丁寧に、ゆっくり、じっくり、取り組みます。
読んでくださりありがとうございました。