こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
すごい本に出会いました。
私たちは子どもに何ができるのか〜非認知能力を育み、格差に挑む
byポール・タフ(英治出版)
2013年に読んだ時の衝撃は未だ記憶に新しい
「成功する子 失敗する子」
byポール・タフ(英治出版)
この次回作?となれば読まずにはいられない。
発売を待たず、出版社のギャラリーにて購入して読みました。
前作は、様々なデータや事例から、
何が子どもたちの成功に大きな影響を与えるのかを分析した本だったが、
今回は、著者も書いている通り、
「それで、結局どうすればいいのですか?」
という問いに答えようとする一つの試み。
政策立案者や,現場双方に実践的なガイドの役を果たそうという画期的な書籍なのです。
非認知能力は「環境」の産物だ
非認知能力とは、
「やり抜く力(グリット)」「好奇心」「自制心」「楽観主義」「誠実さ」などの気質のこと。
困難を乗り越え自分らしく成功をつかみ取るためには必要とされる「性格の強み」です。
著者は、
「非認知能力は教えることのできるスキルである」と考えるよりも、
「非認知能力は子どもを取り巻く環境の産物である」と考えた方がより正確であり、有益でもある。
と述べています。P27
子どもは、五感に訴えてくる様々な刺激から学びながら成長していきます。
その刺激の元になる環境が違うと、刺激の質も種類も変わります。
そうすると、必然的に成長度合いにも違いが出ます。
経済的に恵まれた家庭の子どもと、経済的に貧しい家庭の子どもでは、
努力の差に関わらず、その学力は比例するというデータもあります。
学校でも、学級や担任が変わると、ガラッと行動も成績も変わるお子さんもいます。
よく、「かわいい子には旅をさせろ」と言いますが、
これも、環境を変えることで違う体験や気づきを経て成長させるためであり、
環境が変わると人は変わるということがいえると思います。
著者も、子どもの能力を高めたいと思うのなら、
最初に働きかけるのは子ども自身ではなく、環境なのであると書いています。
非認知能力を育む環境のあり方を、23のテーマから検証し
最終的に3つの提言としてまとめています。
このテーマ一つひとつにそれぞれ違う意味があるので、
テーマを取り出して読んでも、本書の目的に迫ることができると思います。
私は、教育面でのアプローチに関心があるので、
その部分を中心に読みました。
そして私も同じように言いたいと思います。
非認知能力は、子どもを取り巻く「環境」の産物である。
そして、私もその環境の一部です。
それを心に留め、明日からの仕事に活かしたいと思いました。
私たちは子どもに何ができるのか〜非認知能力を育み、格差に挑む
byポール・タフ(英治出版)
オススメです♫
読んでくださりありがとうございました。