巣立ちの苦しみ〜乗り越えるから卒業なのです〜

こんにちは

マナビツナグヒトのみこりんです。

ミッションは、「世の中に子どもの笑顔を増やすこと」です。

先週、自校でも卒業式を実施しました。

6年生全員が、校長先生から卒業証書を受け取り、

胸を張って旅立って行きました。

卒業式に参列した方は一様に、

「心が温まるいい式でした。」

「感動で涙が出ました。」

とおっしゃいます。

もちろん、私も涙が出るし、

担任や他の教員も涙で子どもたちの巣立ちを

見送りました。

しかし、その涙は、

おそらく他の方にはわからない意味があります。

2学期も後半になると、

6年生は活躍の場がだんだん少なくなっていきます。

それは彼らにとっては、

「目標」とするものが見つからないということを

意味しています。

それまで、最高学年として様々な行事で

学校を引っ張ってきた彼らです。

しかし、その場が徐々になくなっていき、

代わりに湧き上がってくるのが、

まだ見ぬ「中学校」への不安です。

3学期に入ると、それはさらに増していきます。

目標が見えず、不安ばかりが心を捉え、

足元がおぼつかなくなる子が出てきます。

問題行動は、

こういう隙をついて勃発します。

急に生活態度が荒れ、規則を破り、

変な笑い声を出して現実のできごとを誤魔化すようにもなります。

一人では不安なため、

仲間とつるみ、去勢を張る子も出てきます。

私が担任の時もありました。

これは特別なことではなく、

卒業前に特有な心の不安定さが行動に表れているだけです。

子どもには辛い時期ですが、

担任にとっても辛い時期です。

グラグラ崩れそうな学級集団を必死に支え、

子どもたちの良心を信じ、

「現実を見よ」と訴えるのです。

現実とは、今まで積み重ねてきた子ども自身の力。

下級生からの信頼や、仲間の思いやり、

保護者や教師が注ぐ愛情など。

そうした葛藤の時期は本当に辛抱の時でした。

そんな中でも、心が安定している子どもは、

そう安易には崩れないので、

静かに自分を見つめながら卒業へと意識を向けていきます。

不安定だった子どもたちも、

ある時期を超えると覚悟が決まるようで、

少しずつ現実や未来へと目を向けられるようになります。

そうやって卒業の日を迎えるのです。

私は、それを巣立ちの苦しみと呼んでいます。

巣立つということは、、

今までの環境や価値観を手放し、

新たな場で生きるすべを見つけること。

今までの自分に別れを告げ、

新たな自分へと変容することでもあります。

それはきっと痛みや苦しみを伴う作業なのです。

子どもたちが見せる様々な姿は、

苦しみ、足掻き、変容していく過程でもあると

思えるのです。

だからこそ、「卒業」の価値があると思います。

卒業式で教師が見せる涙は、

その苦しみを乗り越えた喜びや、誇りなのです。

次に向かう中学校は、

小学校とは違う習慣や価値観の中で、

自分の力を磨いていくことになります。

未来はまだ自分の思い通りに描けるのです。

これから進む道は希望や幸せに満ち溢れていることを信じ、

力強く歩んでいって欲しいと思っています。

読んでくださりありがとうございました。

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この記事を書いた人

みこりん