4日間の中学校でのユメカキ授業を終えて、学校教育に取り入れるといい理由を3つまとめました

4日間、埼玉県の公立中学校で、ユメカキの授業をしてきました。それらを終えて、「なぜ学校教育でユメカキをやる価値があるのか?」思うことをまとめてみました。

こんにちは

マナビツナグヒトのみこりんです。

4日間、埼玉県の公立中学校で、ユメカキの授業をしてきました。

もう、ヘロヘロです。

現役の頃は、6時間授業も慣れっこでした。

しかし、この授業は疲れます。

多分子どもたちも疲れます。

それは、心の筋力トレーニングみたいな

ものだからだと思います。

そのユメカキを、なぜ学校教育に取り入れるとよいのか?

4日間を終えた今、思うことをまとめてみました。

教室で見られたユメカキの効能

ユメカキを通して、子どもたちの良さや変容、

教師の生き生きとした姿を

短時間で見ることができました。

その中でも主な効能を3つあげます。

その1:「WHY」を考えることができる

ユメカキの大きな特徴に、

見えない心の中の思いに気づき、言語化するというものがあります。

そこで、重要なのが「WHY」という問い。

日頃の生活の中で、「何」をするのか、「どのように」するのか、

その行動の目的や方法を考えることは多いのですが、

「なぜ」それをするのか?

といった自分自身の理由を考えることは少ないです。

例をあげてみます。

《なんのために勉強をするのか?》

という問いに対し、

「言われたからやっている」・・・そもそも理由を考えない

「人が~~と言っていたから(なんで勉強しなきゃいけないの?と人にきくだけで考えようとしない)」・・自分の理由ではない

という態度が見られます。

それでは、今取り組んでいる行為が自分にどういう意味を持つのか、

知ることも気づくこともできないし、

ましてや活かすことだってできないでしょう。

応用が利かない、というのはこれも原因かもしれません。

授業をした学校の校長先生がおっしゃっていた、

「『なぜ』を考えさせたいんです。」という言葉が印象的でした。

これからは、個人が主体的に生きることを求められる時代です。

自分自身の「WHY」と向き合い、

心からそうしたいと思う行動を起こす力をつけることが重要だと思います。

その2:相互承認により温かな関係ができる

授業の中では、度々シェアの時間を取ります。

2人組、4人組、学級全体と、いろいろな形態で行います。

その時に子どもたちに伝えているルールがあります。

「ステキ」なところ、「共感」するところを見つけると

いうものです。

これを実際に見本を見せた後に行うのです。

そうすると、子どもたちはステキなところや共感できるところに

意識を向けて相手の話を聞くとともに、

「ステキ」「共感」が入った、承認のメッセージを伝えることができるのです。

初めは照れ臭そうにしていますが、

だんだんと相手のコメントを待つ表情が見られるようになります。

コメントを付箋に書いて送ることもしますが、

多くの子が、相手の気持ちに寄り添ったコメントを送ることができました。

子どもたちが本来持っている優しい気持ちを

付箋のメッセージに見つけ、それを見るだけで心が温かくなりました。

相互に承認しあう場面を確保することで、

人間関係が向上したという報告をいただくこともあるのです。

その3:教師の感性を磨くことができる

実はユメカキを学級・学年で行う時、

教師の関わり方に個々の感性の豊かさを見ることができます。

私は元教員なので、

子どもたちとの距離感や信頼関係、

何よりも子どもと関わる教師としての感性が、

なんとなく見えてしまいます。

それを承知の上で、取り入れている管理職の先生もいらっしゃいます。

・子どもが描いている時に、一緒に描いてシェアしあう先生。

・子どもの様子に気づき、適切に声をかけ活動を支援できる先生。

・自分の「WHY」を子どもたちの前できちんと伝えることができる先生。

こういう先生がいるときの子どもたちは生き生きとしています。

でも残念なことに、そうではない先生もいらっしゃいます。

子どもが描いている時にノートチェックや傍観しているだけというのは、

子どもたちも何かを感じるようで、

間に見えない溝があるように感じます。

感性と技術とは違います。

自分の心と向き合うユメカキだからこそ、

教師もともに描き子どもに寄り添うことで、

教師としての感性を磨き

生徒との距離を近づけることもできると思いました。

まずは体験してほしい!

実際に学校教育現場に導入するには、

いろいろな壁もあるとは思います。

だからこそ、まずは先生や保護者に

体験していただきたいと思っています。

これは、大人向けのツールでもあるので、

大人自身が自分の心と向き合う体験から学びを得られると、

その価値も実感できると思うのです。

先日、私もショートバージョンの講座を開催しましたが、

今後はロングバージョンも開催したいと思っています。

その機会にユメカキの効能を体験いただけるといいなあ。

まとめ

中学校の授業という、今までの私では考えられなかったことが

実現してしまいました。

松田純先生・利恵先生たちには感謝の気持ちでいっぱいです。

9月下旬には元勤務校でも

ユメカキの授業をすることになっています。

授業だけではなく、自分のこれからについても

ユメカキキャンバスを描いてみようかな。

どんな夢が出てくるか?

そこから、また未来が広がる予感もします。

読んでくださり、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

みこりん