こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
どのページを読んでも気づきがある、学びがある、
心を動かされる言葉がある。
手に入れてから既に3回は読みました。
また、散文的な表現も多く、ぱらりと開いたページの言葉に惹き付けられ、
つい読み耽っている自分を発見することもありました。
表紙のタイトルの下に小さく書かれているメッセージがあります。
「いのちの仕事に出会うとき、歓びの人生が始まる」
著者は、
自身の病や大切な人達との別れを乗り越えて、
命をかけてやりたかった仕事に出会います。
本書に著されている、
様々な困難や試煉は、
その仕事に出会うために必要なプロセスだったように思います。
起こるべくして問題は起きるし、
会うべくして人と出会います。
本書で、今、印象に残っているところは、
マサさんとの別れの部分です。
マサさんは、著者が病を乗り越える過程で出会い、それを支え、
共にいのちに関わる仕事を作り上げた同志でした。
マサさんの死を、私はどう受け止めていいのかわからなかった。
これから歩いていく道が突然消えてしまった。
喪失も終焉も、死を意味する。
すべてがいつか必ず終わる。出会ったものは必ずいつか別れの時が来る。
生きて別れるか、死んで別れるかの違いだけ。
永遠に続くもの等何ひとつない。
この世の諸行無常・・・。
私自身も多分に「死」を怖れているのだと思います。
「喪失」を想像すると、真っ暗な穴の中に吸い込まれそうな思いがします。
大切な人や、夢中になっていることを失うことを考えるだけで、
怖くて前に進めなくなります。
いつかは喪失の悲しみを体験しなきゃならないなら、
人や物事に強い思いを持つのはやめようと、自制する自分が私の内側にいます。
失う前に自ら手放そうとすることで、喪失の悲しみをごまかそうとする自分もいます。
この部分を読みながら、
私の心が無意識に、「喪失」を排する仕組みを作っていることに気づいてしまいました。
しかし、著者は「喪失」「終焉」から目を逸らさずに向き合いました。
マサさんの姿、マサさんの言葉、それらを思い返しながら、
自身の仕事・人生の土台を作ってくれたことに思いをつなげるのです。
私の原点はやはり、ここにある。
「喪失」「終焉」から、新たな生を見出した著者の強さを感じました。
いのちは有限です。
そのいのちを、本当に輝きに満ちたものにするためには、
「いつか終わりが来る」という事実から逃げださず直面しなければなりません。
形あるもの、目に見えるものは等しく終わりがあります。
しかし、目に見えないものとして、永遠に残るものもあるかもしれません。
それを見出すには、
自身のいのちを悔いなく生ききることしかないのでしょう。
そのためにも、いのちをどう使うのか?
真剣に考え、『これが自分の生きる道』をいうものを見つけ、
ひたすらにその道を歩み続けたいものです。
もちろん、気づかないだけで、今もその途中なのでしょうけどね・・・・。
自分らしく生きたいと思っている方にオススメです。
読んでくださりありがとうございました。