こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
勉強→成果◯
これを当たり前のように思っていますが、
実は、
勉強→成果×
ということもあります。
教師の仕事は子どもたちが勉強で成果をあげるように
支援・指導することです。
なので、どうすれば成果が出るのかを常に考えて授業を行います。
逆の視点から勉強→成果について考えると、
「なんで勉強しても成績がよくならないの?」の解が見つかるのではないかと思いました。
主に、2つの要因があると考えます。
1.当人に合った勉強法であるか?
NLP(心理学)では、人にはそれぞれ優位感覚があるという考えがあります。
感覚=五感
中でも、知的処理を行うに際し優位に働く感覚には
Visuau(視覚)・Auditory(聴覚)・ Kinesthetic(体感覚)があるとしています。
Vの人は、視覚からの情報感知や、思考・表現が優位に働きます。
Aの人は、聴覚から、Kの人は体感覚からということです。
自分に置き換えて考えるとおわかりいただけると思うのですが、
・目で見たことは覚えやすいけど、聴いたことは入りづらい。
・身体で体験したことは理解しやすいけど、読むだけではイマイチ・・・。
ということです。
バランスよく使えるともちろんよいのですが、
得意・不得意になると、学習効果にも影響しますので、
自分の優位感覚がどれかを知って、それを使って勉強をしていった方が、
よい効果につながります。
効果が出ないのは、自分に合わない方法をとっているというのは
優位感覚を使えているかにも関係してくると考えられます。
ですから、以下のような方法を意識してはいかがでしょう。
Vタイプ:視覚教材を使う。見る、イメージする、絵や図を書いて思考・表現する。
Aタイプ:聴覚教材を使う。聞く。言葉に出す(音読)。言語を中心に思考・表現する。
Kタイプ:具体教材を使う。実験する。触る。やってみる。動作化を通じて思考・表現する。
発達障害をお持ちの方は、特に優位感覚を意識することが大事です。
自分(お子さん)に合わない方法は逆効果、
優位感覚を知り、有効に使える手だてを活用するとよりスムーズに活動を行えます。
勉強の仕方も効果を左右します。
漢字練習で、一文字ずつ書くのではなく、
一画ずつばらして書くというお子さんがいますが、
残念ながら効果があったという報告を聞きません。
目的に合った、勉強法も大切です。
漢字であれば、
・書くことで形やつくりを覚える。
・短文を読むことで、読み方や使い方を覚える。
・意味を調べることで文字への理解を深める。
となります。
これらを組み合わせると、漢字1つを覚えるだけでなく、
単語や文例も扱うことになり、言語表記としての漢字を学べることになります。
算数の計算であれば、
パターン毎の計算の仕方を知り、
例題を一定量(実態に応じて)をこなすことで、
各種の計算を処理する能力がつきます。
目的→基本→適用と進めることが大切です。
この勉強法は、人から教えられたり経験したりする中で、
だんだんと身に付けていくものでもあります。
ですから、そういう機会がないと誤った方法を延々と続けて、
勉強がイヤになってしまうこともあると思います。
教師,親の関わりが大事なのはこの部分です。
先日参加した教育イベントで「低学力」という話を聴きました。
学力と環境との相関関係があることは、
うすうす感じてはいましたが、データになると驚くばかりでした。
このことについて書くと長くなるので、
これは別の機会にまとめたいと思います。
学力を伸ばすには環境要因への配慮が必要であることを、
親や教師は意識して支援・指導していくことが重要だということを付け加えておきます。
あなた自身やお子さんの勉強が実りあるものになることを願っています。
読んでくださりありがとうございました。