こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
「たった一度の人生を変える勉強をしよう」
by藤原和博(朝日新聞出版)
を読みました。
これからの社会に必要なのは、
「正解」を答える力ではなく、「納得解」を導き出す力。
本書では、
その「納得解」を導くために
観察→仮説→検証→証明
というステップを踏むこと、
その段階で必要になってくる5つの力について書いています。
「納得解」とは
自分が納得でき、なおかつ周りの他人を納得させられる解
ざっくりと読み取ったことによると
5つの力とは、
・シュミレーション能力
「仮説」を生み出すために、様々な情報から問題解決に近い結果を、考えて試行する能力
・コミュニケーション能力
みんなで考えるために必要なコミュニケーションをとる能力
・ロジカルシンキング能力
根拠を積み重ねながら、思考していく能力
・ロールプレイング能力
自分以外の誰かの立場を考えるために必要な能力
・プレゼンテーション能力
他者が納得できるように伝える能力
のことだそうです。
これらの能力について、
「なぜ必要なのか?」「どのような能力なのか?」「その力をつけるための授業」
ということも説明しています。
語り口がソフトで、平易な言葉で具体例を示しながら
伝えているので、中学生にもわかりやすい内容だと思います。
もし、私がここにもう1つ何かを加えるとしたら、
行動力を入れたいなあと思いました。
問題に対して、
その問題を観察し、仮説を立て、検証して証明できたら、
その解を実際に行動に移すことで、解決につながると思うからです。
ふんふん、なるほど〜と
書いてあることを読んで納得するだけではなく、
自分でも実際に行動してその成果を実感した方がいいと思うからです。
章の後半に、授業と称して簡単なワークがあるのは、
そのためでだと思います。
人生を変えることができるのは、
他ならぬ自分自身です。
それぞれの力を武器とし、生きていくためにも
実践に落とし込む一歩が必要でしょう。
本書は、中高生を対象に書いてありますが、
大人が読んで硬くなった頭をほぐすためにも役立つと思います。
読んでくださり、ありがとうございました。
#10分では終わらなかった