こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」
by西原理恵子(角川書店)
最後まで読み終わりました。
この本は、なんと14万部突破のベストセラーなんだそうです。
私が手にしているのは、
2017年7月の第3版です。
初版がそのひと月前の6月なので、
相当の売れ行きなんだなあってことがわかります。
その人気の秘密はなんなんだろう?
1.反抗期をごまかさない
西原さんのお嬢さんは、この本の中では反抗期のまっただ中。
何日間も口をきかない、
やっと話したと思ったら2言で終わったとか、
かなりシビアな関係も正直に書いています。
女子の反抗期って確かにきついです。
自分が、元女子なのでわかります。
とにかく、感情が先走る。
ちょっとしたことでも、イラっとしたら、それでおしまい。
自分が悪いと思えばなおさら、そう思わせる母のせいにしたくなる。
さらに、そんな自分がイヤになってもっと殻に閉じこもる。
もーさいていです!!
ほとんどの人は、そんなさいてーなことを
外には出したがらないでしょう。
でも、よその姿を見て、そっちの芝生が青く見えて、
内心鬱々した思いが溜まっていく、そんな思いをしているのではと思います。
なのに、これだけ堂々と外に出しちゃう。
多分偽らざる母子の葛藤なんでしょうね。
それを知る人は共感するんですよね。きっと。。。
反抗期は美しいものではありません。
思春期の娘も美しいものではありません。
言いたくても言えない、この時期の苦しい葛藤を書いてくれたことに
ほっと安堵した方も多いのだと思います。
2.自分をごまかさない
本書には、西原さんのお母様との関係。
元夫との関係も、かなり赤裸々に書かれています。
中には、読んでいて胸がぎゅっと痛む場面もでてきます。
それでも、隠さずにさらけ出しているというところに、
自分にまっすぐに生きる姿勢がうかがえ、清々しささえ感じます。
著者の魅力は、この潔いまでの生き方にあると思います。
私には、全く想像もつかない体験をたくさん積まれています。
その一つひとつを、大きなエネルギーに変え、
1人でもたくましく人生を切り開いてきたのだと感じます。
だからこそ、お嬢さんの反抗期でも、
毅然として自分を崩さない態度を示せるのではないかしら?
母親としての理想はあるかもしれない、
こうなってくれたら・・・という願いもあるかもしれない、
それでも、自分で道を拓いてきた自信が、
お嬢さんへの信頼にもつながっているように思います。
「生きていればそれでいい」
そう言い切れる母って、ものすごく強くてものすごく優しいと思います。
しくじった男の話
今、熱愛している男の話
怒られっぱなしの母の話
いつまにか成長して巣立っていく息子の話
そして、危なっかしい足取りで未来に歩き出した娘の話
どの話にも、愛がつまっています。
憎い、しんどい、きつい、
そういいながらもその奥底に愛が流れているのを感じます。
とても印象的な一文があります。
あなたの人生は、あなたが幸せになるためにある。
これ、泣いちゃうくらいいい文だと思います。
親の愛ってここに尽きるんだと思います。
このためにがんばっちゃうんだと思います。
この本のタイトルは、
「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」
だけど、誰にとっても大切なことがいっぱいつまっている本です。
生きるということにまじめに向き合いたいと、
思えるステキな本でした。
「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」
by西原理恵子(角川書店)
読んでくださってありがとうございました。
その1はこちらからどうぞ