コーチングを初めて学んだ時、ティーチング、カウンセリングとの違いがよくわからず悩みました。
コーチングもティーチングもカウンセリングも学び、実践した今、
その違いと共通点を知ると、
目的に沿って効果的に使いこなせることができる!と思っています。
コーチング・ティーチング・カウンセリングのそれぞれの意味(みこりん琉)
それでは、私が学びと実践から思う、
コーチングとティーチングとカウンセリングについて
ざ~っくりとですが、
それぞれの特徴を説明します。
ティーチングとは、相手の知識・技能取得のために教えること
ティーチングは、一言で言うと「教える」ことです。
辞書をひもとくと、
「知識、学問・技術などを相手が習得できるよう導く、伝える、わからせる」
などと記されています。
教える側が、なんらかの答えや目標を持ち、それを相手に身に付けさせるときに
「教える」という言葉を使います。
特に教師の場合は、生徒に学んで欲しい、身につけてほしい
学習の目標があります。
ですから、こうなってほしいという答えは教師が持っています。
そして教える、伝える、と言う方法でその目標達成を指導します。
学校や会社など、身に付けてほしいことは「教える」ことが多いですね。
コーチングとは、相手の主体的な行動を促すこと
コーチングは、相手(以下クライアント)の主体的な行動を引き出すコミュニケーションスキルです。
クライアントが抱えている問題の答えは、相手の中にあると信じ、
傾聴や質問などのスキルを使って対話をしながら、
その答えに気づかせていくことです。
また、解決のためにはなんらかの行動をすることも大切なので、
目標達成や課題解決のための主体的な行動を促すことも行います。
この時、コーチはクライアントの行動や問題に対して、答えを見せることはしません。
繰り返しますが、その「答えは、相手の中にある」、というのが、
コーチングの鉄則だからです。
コーチはクライアントが自らの意欲の仕組みに気づき、
より適切な行動ができるよう、
期間を設けて、クライアントに寄り添いながら支援することも行います。
カウンセリングとは、相手の思い込みや感情のもつれをほぐすこと
カウンセリングは、心理相談のこと(事典に書いてあった)。
相手(以下クライアント)が抱える心理的な苦痛や悩みを改善・解決するのを援助することです。
精神医療で用いられる手法から、医療ではない手法まで、幅広い手法が存在します。
医療分野については、専門的なことは言えないためここでは触れません。
一般的に民間のカウンセラーが行うのは、医療を必要としない手法です。
面談や対話(手紙もあるらしい)などを用いて、問題解決を支援します。
傾聴カウンセリングといわれるものから、大がかりなワークを行うものもあります。
カウンセリングの目的としては、行動よりも感情をほぐす、癒すことにあると
私は捉えています。
そのため、クライアントの意思を尊重し、
クライアントの中にある答えに一緒に気づかせていくコミュニケーションスキルは
カウンセラーにとっては重要なスキルだと思っています。
コーチング・ティーチング・カウンセリングの違いと共通点
それぞれ、対人支援を目的としていて、
その目的や手法は違いもありますが共通点もあります。
まずは違いを見ていきます。
コーチング・ティーチング・カウンセリングの違い
まず大きく異なるのが、答えは誰が持っているのかということです。
前述のように、ティーチングは教える側が持っていることが多いのですが、
コーチング・カウンセリングはクライアントの中にあると捉えています。
そう言えば、対象のことをコーチングやカウンセリングはクライアントと言いますが、
ティーチングはそうは言いませんね。
教える対象は、生徒であったり部下であったり家族であったり、
近い関係であることも多いですね。
それぞれの目的も違います。
ティーチングは、知識や技能の取得をさせること、
コーチングは、行動を促すこと、
カウンセリングは、悩みの解決や心理的苦痛の解消が
主な目的となっています。
目的・手法・フォーカスするものが大きく違うといえます。
コーチング・ティーチング・カウンセリングの共通点
全く違うもののように思えますが、
相手の目標達成を必要な手法を使い支援する、というところは共通しています。
そして、私が大事だなと思う共通点があと2点あります。
ひとつは、信頼関係が大事だということです。
それぞれの目標達成の過程では、
自分の弱い面を見せたり、本音を開示したりすることもあります。
場合によっては言いたくないこともあるでしょうし、
助けを求めたくなることもあるでしょう。
その時に、先生、コーチ、カウンセラーに対し、
信頼感を持っているかどうかが鍵となります。
安心して自分のことを委ねられる関係があってこそ、
自らの本当の思いを話したり、思い切って挑戦したり
することができるのです。
もうひとつは、コミュニケーションが重要なスキルであるということです。
コーチングとカウンセリングは、コミュニケーションがほぼ全てと言えます。
でもティーチングもわかりやすく伝えることや、
相手のニーズを正確に把握することが必要です。
そういう意味で、コミュニケーションの方法は違っても、
コミュニケーションスキルはとても重要なのです。
コーチング・ティーチング・カウンセリング、目的によって使い分けることもできる
コーチング、ティーチング、カウンセリング、
どれかひとつあればいい、、、というよりも
日常生活や仕事においては、
目的に応じて使い分けたらいいんじゃないの?
というのが私の考えです。
これは、元々小学校の先生だったということが
影響しているんだと思うんです。
コーチングの勉強を始めたきっかけが、
生徒自らが学ぶ、能力向上を目指すための関わりを探していて
出会ったのです。
だから、学校でも職場でも、
誰かの能力を育成する、成長を支援することや、
誰かをより理解する、悩みの解決を支援する、
そんな場面があると思うのです。
相手の願いや目的によって使い分けることが大事です。
ただし、プロとしての有料セッションだと、線引きは必要です。
自分はどういうセッションをするのか、
ということを打ち出しておくことが大事です。
そうじゃないと、クライアントさんが困っちゃいますからね。
クライアントさんの立場からしたら、
これらの意味と自分の願いを照らし合わせて、
自分の希望するセッションをしてくれる人を探すといいですね。
これらのスキル、それぞれの特徴を知って使えるようにしたいものです。
私は、全部できちゃいますが、
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読んでくださり、ありがとうございました。