自分からできる子、
人の指示がないと動けない子、
色々な学校・学級を見ていると、
子どもたちの行動は様々です。
どの担任の先生も言うことは、
「自分から行動できるようになってほしい」
それは、先生に共通な願いのようです。
そして、それを実現することに苦労している方も多いようです。
補教で気づいた子どもたちの違い
教務主任、教頭の時代は、
外から学級を見る立場でした。
担任が不在の時は、
自習の補教(担任の代わりに授業や自習などの指導をすること)に、
学級に入ることが多かったです。
全学年、全学級に入るので、
意識しなくても、
学級の雰囲気というものがわかります。
大別すると、
①いつもと変わらずきちんと自習できる学級
②いつも以上にざわつく学級
になります。
①の学級はいいのですが、
②の学級は苦労します。
いくら注意をしても聞かない子も出てきます。
給食や掃除の時間には、
これが顕著に出るのですが、
誰が何をやるのか要領を得ず、
やりっぱなしにして遊びに行ってしまうこともあります。
子どもたちは、
「いつもならできるのに今日はできない、、」
と言うので、
補教に入った私の力不足か、と悲しくなります。
でも、そうではないことが、
日頃の学級の指導の様子を見るとわかるのです。
自分から行動できるかどうかは、担任の関わりにも関係がある
先に断っておきますが、
どちらの学級の担任もがんばっているし、
子どもたちはいい子たちです。
どっちが悪いという話ではないことをご理解ください。
ちょっとした担任の関わりの違いが、
子どもたちの行動に違いが出る、
私から見た気づきを書いていきます。
①の学級は、
日頃から教師の指示はあまり出ません。
もちろん、確認やアドバイス、伝えるべき情報は伝えています。
子どもたち自ら、
「先生、○○は・・・ですか?」と、
確認をして行動する子もいます。
②の学級は、
教師の指示が多いです。
言葉は、です、ますで丁寧ですが、
内容は命令です。
「前を見ます」
「後ろに並びます」
「○班、~をしてください」
など。
それが遅れたり、できなかったりすると、
すぐに注意が飛びます。
子どもたちは、
言われるままに動きます。
私が補教の時には見られない素早い動きもできます。
子どもたちが、
担任がいる時はできるのに・・・と言う理由がよくわかる光景です。
さて、この2つの学級、
何が違うかわかりますか?
①は、子どもたちが自分で考えて動く仕組みができているんです。
②は、担任の指示がないと動けない、つまり自分では考えていないということです。
学校の先生にも「コーチング」を
自己決定を促すコミュニケーションを使うと、
①の子どもたちのように、
自分で考えた行動ができるようになります。
行動のレベルは稚拙かもしれませんが、
自分で考えて動くので、
意思決定や、判断する力を育てることにも役立ちます。
逆に、一方通行な指示をしていると、
子どもたちは、言われるままに動く癖がつき、
指示されないと、何をしていいかわからなくなります。
②の子どもたちは、考えることに慣れていないことが多いです。
コミュニケーション方法は、
その人が培ってきた癖なので、
勝手に変わるということはありません。
自分で気がついて変えていかなければ、
その当たり前の方法が延々と続いていくのです。
私のコミュニケーションも、
そのことに気付くまでは、一方通行でかなり強引でした。
それを普通と思っていたため、
コーチングを学んで、ショックを受けたくらいです。
コーチングは、
相手の気づきを促し、行動へとつなげるコミュニケーションです。
コーチからの指示もアドバイスもありません。
コーチと話しながら、ひたすら自分で考えて、
「こうしよう!」と決めて行動するのです。
日頃のコミュニケーションの中に、
コーチングスキルを取り入れるだけで、
一方通行から、相手の自己決定を促すコミュニケーションへと
変えることも可能になります。
本当に、実感しています。
だから、学校の先生にもコーチングを伝えたいなあ、
って思うんですね。
★教師のためのコーチングプロジェクト始めます。
教師がコーチングを学ぶと、「教える」がもっと楽しくなるって思います。
モニター講座、今なら3000円を1000円で受けていただけますよ。
教師歴30年の現役コーチが教える
「教える」がもっと「楽しく」なるコーチング講座~enjoy with Coaching~
令和2年2月9日(日)10:30~12:30
令和2年2月24日(月)10:30~12:30
令和2年3月8日(日)10:30~12:30
令和2年3月28日(土)14:30~16:30
詳しくはこちらからどうぞ
読んでくださり、ありがとうございました。