こんにちは
マナビツナグヒトのみこりんです。
ミッションは、「世の中に子どもの笑顔を増やすこと」です。
教育について様々論議されています。
新学習指導要領の試行が目前に迫り、
新しい学力観や学習方法についても、
校内で取り組んでいかねばなりません。
しかし、どんなに新しいものを取り入れても、
制度や内容を変えても、
小学校の場合は学級がきちんと成立していないと、
何をやっても効果は出ません。
私の担任時代にも、
学級崩壊という現象はありました。
いつも子どもたちの様子を振り返っては、
崩壊の兆候がないかと気を揉んでいました。
おかげさまで一度も崩壊することはなく、
優秀とはいかなくても
それなりに満足して1年が終わっていました。
しかし、担任を離れて子どもたちに関わる立場になり、
学級経営の良し悪しで
子どもの生活態度はもちろん学習意欲や人間関係にも
大きな影響があるというのを痛感しています。
私が学級に入るということは、
かなり危険であるということです。
そういう状態になって授業をするのは本当にキツイです。
まず、席につきません。
机の上には学習用具ではなく、関係ないものが置いてあります。
ハサミで紙や消しゴムをチョキチョキしたり、
鉛筆キャップをジャラジャラ転がしたり、
本を読んだりお絵描きしたりと
自由気ままにしているので、
1つ1つ注意を促すことから始まります。
こういう状況だと、
子どもたちはみな爬虫類脳全開です。
つまり、安心・安全を感じられず、
牙を剥いたり、うなったりしている状態なんです。
もっと荒れが進むと、
きまりを破るだけではなく、
人を傷つけることにも鈍感になります。
そして全てが不満のネタになります。
子どもたちにとって、
安心・安全な学びの場であるはずの教室が、
不安と不満で恐怖の場でしか無くなってしまいます。
さらに怖いのが、
攻撃の対象は他者のように見えて、
実は自分自身にも向いているということがあります。
荒れのある学級の児童は、
「俺たちは悪い子だ」と思っています。
だから、
私のような立場の者が学級に入っていくことを
歓迎しません。
「俺らが悪いから教頭が叱りに来た」
そう口にする子も多いです。
でも断じて言いますが、
子どもは悪くないんです。
ただ、不安なんです。
不満ばかりが気になるだけなんです。
学級経営が基本というのはこういうことです。
学級が、子どもたちにとって、
「安心・安全な学びの場」であるように経営するのが
学級経営なのです。
なんだか怖い話になってしまいました。
現実は家庭や子どもが抱える課題を
教師の力だけでなんとかしようとしている状況で、
個人にかかる負荷が大きくなっています。
その点を踏まえ、なんらかの手立ても必要だと
現場としては思うところです。
多くの学校で、今週から来週にかけて、
年度末の修了式を迎えると思います。
1年間、無事に終えられるということは、
それだけでとても素晴らしいことです。
先生たちの努力に敬意を表します。
読んでくださりありがとうございました。